ザガーロを簡単にまとめると?
ザガーロはAGAの進行を止める効果がある治療薬です。
AGAの治療薬として有名なプロペシアも同様の効果を持ちますが、ザガーロはプロペシアよりも強力と言われています。
強力というのは以下で説明しますが、プロペシアよりもホルモンに広く作用することと、血中滞留時間が長いことからそう言われています。
ザガーロは2015年に厚生労働省から認可が降りた新薬で、その期待できる効果の高さからさまざまなクリニックで導入されています。
ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、日本皮膚科学会が発表している「脱毛症診療ガイドライン2017」において、フィナステリド、ミノキシジルと共に「行うよう強く勧められる治療」であるAランクに認定されています。
Aランクに認められている有効成分はこれら3つのみです。
値段がプロペシアより若干高めな分、期待できる効果が高く、プロペシアで効果が現れなかった人などにも利用されています。
プロペシアと同様に、ザガーロはAGAの進行を遅らせるのが主な目的の治療薬であるため、それだけ飲んでいてもAGAの進行を止めれても「発毛」はほとんど期待できません。
髪の毛が生える「発毛」を期待する場合は、ミノキシジルなどの発毛促進効果のある治療薬を併用することをオススメします。
新宿のザガーロの相場
ザガーロは先ほども述べた通り、料金が少し高めの治療薬です。
新宿では8000円~9500円程度で処方されていて、高いところだと10000円を超えるところもあります。
新宿でザガーロを安く処方してもらえるクリニック3選
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ザガーロの効果
ザガーロはプロペシアと同じようにAGAの進行を止める効果があります。
ザガーロの有効成分であるデュタステリドは5αリダクターゼに作用し、男性ホルモンであるテストステロンがAGAの原因物質となるジヒドロテストステロン(DHT)に変化するのを阻害します。
プロペシアも同様に5αリダクターゼに作用する働きがあるのですが、ザガーロとプロペシアはここに少し違いがあります。
5αリダクターゼにはさらに細かく分けて、1型と2型があります。
プロペシアは2型のみに作用するのに対し、ザガーロは1型と2型の両方に作用して、プロペシアよりも広く作用することがわかっています。
これまでプロペシアを試して満足いく効果が得られなかった方がザガーロを取り入れることもあり、プロペシアにはない効果が期待できます。
血中の滞留時間
ザガーロとプロペシアを比較する上でもう1つの大きな違いは血中の滞留時間です。
血中の滞留時間とは薬を服用してから、薬の成分が体内で効果を発揮する時間のことを言います。
ザガーロはプロペシアに比べてこの血中の滞留時間が長いのです。
プロペシアは24時間、ザガーロは36時間~48時間程度体内に滞留すると言われています。
治療薬は服用から時間が経つほどにだんだんとその効果は薄れていきます。
ですので、プロペシアの場合は24時間体内に滞留すると言っても24時間の終わりの方では確実のその効果は弱くなっています。
つまり、その間はAGAを進行させるDHTを生成する可能があるということですね。
しかし、ザガーロは血中の滞留時間が36時間~48時間と、プロペシアよりも長く作用し続けます。
ザガーロは1日1回の服用なので、24時間を優にカバーしており、プロペシアよりも空白期間ができる可能性が低くなります。
こうした血中滞在時間と1型と2型の両方に作用することから、ザガーロはプロペシアよりも強力だと言われています。
ザガーロの副作用
ザガーロの副作用の発現率は全体で見ると15%程度と、プロペシアよりも高い発現率となっています。
主な症状は性機能障害と肝機能障害です。
性機能障害は勃起不全や性欲減退といった症状で、勃起不全は5%程度の確率で発症すると言われています。
ザガーロは肝臓で分解されるため、肝臓に負担をかけ副作用を起こす可能性があります。
肝臓に不安がある方は事前に医師に申告しておきましょう。
服用する時の注意点
初期脱毛
ザガーロを服用し始めて1か月ほど経った時に、髪の毛が多く抜ける場合があります。
これは「初期脱毛」と言われる症状で、AGAで乱れてしまったヘアサイクルが正常に戻っている証拠なので、焦らずに対処しましょう。
女性の服用禁止
ザガーロは男性ホルモンに影響を与える治療薬であるため、男性胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性があります。
なので、女性、特に妊婦の服用は禁止されていると共に、触れることも避けるべきとされています。
服用中の献血の禁止
ザガーロ成分が含まれた血が、女性に輸血されるのを防ぐためです。