アボダート、アボルブ(ザガーロのジェネリック)を簡単にまとめると?
アボダートやアボルブはザガーロのジェネリック医薬品です。
ザガーロのジェネリック医薬品はこの他にもいくつかありますが、アボダートとアボルブが有名で、日本のクリニックでもこの2つが多く扱われています。
ザガーロと同じくデュタステリドを主な有効とし、AGAの進行を食い止めます。
ザガーロのジェネリックであるため、効果や副作用はほぼザガーロと同じです。
しかし、注意が必要なのは、ザガーロのジェネリックと言っても日本では正式には認可されていない点です。
ザガーロのジェネリックと言われる治療薬は、海外から輸入されたもので、日本で正式に認められたジェネリック医薬品ではありません。
なので、万が一副作用による健康障害を受けた場合は、日本の救済制度を受けることができません。
使用を希望する場合は信頼できるクリニックで処方してもらったものを服用するのが賢明です。
ですが、ジェネリック医薬品なのでザガーロに比べて安価に手に入るという価格面では魅力的です。
価格で言うとザガーロの半額近い価格です。
新宿のクリニックでもアボダートやアボルブを処方しているクリニックがありますので、通っているクリニックで処方してもらえるか聞いてみるもいいでしょう。
アボダート、アボルブを詳しく解説すると?
アボダートとは?
アボダートはザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社というイギリスの製薬会社が製造しています。
グラクソ・スミスクライン社の日本法人がザガーロを製造しており、イギリス法人の同社がアボダートを製造しているという違いがあるだけで、両者はほぼ一緒の治療薬です。
ザガーロと同じ製薬会社が製造しているという点で、信頼できる治療薬と言えるのではないでしょうか。
アボルブとは?
アボルブは日本で前立腺肥大症治療薬として認可されている薬です。
ですが、中身はザガーロとほとんど変わりません。
アボルブがAGAの治療薬として認可を受けたのがザガーロなのです。
よって期待できる効果もほとんど変わりありません。
アボダート、アボルブの効果は?
有効成分であるデュタステリドは、AGAの原因物質であるDHTが生成されるのを防ぎ、AGAの進行を遅らせます。
プロペシアやフィナステリドよりも広い範囲に作用するため、それらよりも強力だと言われれています。
また血中の滞留時間も長いことから、長い時間DHT生成に作用し、高い効果を発揮します。
DHTによって乱れたヘアサイクルを正常な状態へ戻し、退行期へと向かう髪を少なくし、抜け毛を減らします。
効果が現れる目安は早くて4か月、平均的には半年~1年と言われているので、焦って途中でやめてしまわないようにしましょう。
副作用は?
副作用の症状が現れる可能性はさまざまな副作用の種類を合わせて、全体で15%程度と言われています。
フィナステリドを主成分とするプロペシアなどよりも若干高い値を示しているので、考慮に入れておきましょう。
男性機能の障害
主に勃起不全や性欲減退といった症状です。
デュタステリドが作用する5αリダクターゼは頭皮だけではなく、男性器の周辺にも存在します。
そうしたことから、男性機能の障害をもたらす可能性があります。
肝機能障害
アボルブやアボダートは肝臓で分解されます。
そのため、ある程度肝臓に負担を与える可能性があり、肝機能に不安がある方には注意が必要です。
服用に当たっての注意
女性の服用禁止
男性胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性があるため、女性、特に妊婦の方の服用は禁止されています。
触れることも避けるべきとされていますので、家庭などでの取り扱いに注意してください。
服用中は献血禁止
デュタステリドを含む血液が、女性や妊婦の方に輸血されるのを防ぐため、アボダートやアボルブを服用している人の献血は禁止されています。
デュタステリドは血中の滞留時間が長いため、プロペシアなどと比べて特に注意が必要です。