「AGAが治らない」は勘違い?治療で効果がでない場合に考えられる原因6選

悩む男性

思い切ってAGAの治療を始めたものの、
「なかなか思うように効果が現れてこない」
「どんどん髪の毛が生えてくると思ったのに!」
と悩んでいる人もいるかもしれません。

このようなことから、AGAの治療を途中で断念してしまう人も少なくありません。
これに関して言うと、AGAの治療には最低でも半年かかるため、短期間の治療では結果が出ないのはあたりまえです。
クリニックの中には3ヶ月で効果が出た!という触れ込みを出しているところもあるため、勘違いしてすぐに効果が出ると思ってしまう人もいるのでしょう。

AGAについては、知識が一般的に浸透していないため、間違った認識も多々あるので、勘違いしてしまう人もいるのでしょう。

しかし、AGAは長期的な視点を持ってやっていけば、90%以上は治療の効果が出ます。
「治らない」という人は、間違った認識を持っているか、他に何か原因がある場合がほとんどです。

今回は「AGAが治らない」場合に考えられる原因を解説していきます。

 

ポイント
「AGAが治らない」は勘違いや認識違いであることが多いです。

 

 

原因①治療期間が短い

AGAが治らないという場合に、もっとも考えられる原因がこちらです。
治療をすぐにやめてしまうケースです。
効果が出ないという人で多いのが、このパターンです。

 

AGAの治療にかかる時間

冒頭でも少しお話ししましたが、AGAの治療は短期間では効果は出ない場合がほとんどです。
治療効果が出るのは、最低でも半年、長くて3年程度以上かかる人もいると言われています。

「治療を始めたらすぐに生えてくる」
というように、AGAの治療について間違った認識を持っていると、すぐに治療を断念してしまうという人も出てきます。
「治療」という言葉で、風邪やケガのように、病院に行けばすぐに治ると勘違いしてしまうのかもしれませんね。

AGAに関しては、治療を始めてから効果が出るまでには最低でも半年はかかります。
これは、AGA治療とヘアサイクル(毛周期)の関係が関わっています。

 

ポイント
AGAの治療の効果が現れるのは早くて半年が基本です。

 

 

ヘアサイクルとは?

AGAの治療はヘアサイクルを正常化させていく治療です。

ヘアサイクルは毛周期とも言われ、髪の毛が生え変わる一生のことを言います。
AGAは、このヘアサイクルをAGAの原因物質であるDHTが乱すことによって起こります。

髪の毛の一生には

 

・成長期
・退行期
・休止期
・脱毛→生え変わる

 

という4つの段階があります。
この4つの段階すべてを含めて、ヘアサイクルと呼んでいます。

ヘアサイクルを一周するのには、男性では通常3年〜6年かかります。
そのほとんどの期間が「成長期」に当たり、髪全体の9割以上もこの成長期にあります。

しかし、AGAを発症すると、原因物質であるDHTという男性ホルモンがヘアサイクルを乱してしまいます。
成長期にある髪の毛に「成長を止めろ」という指令を出して、早い段階で退行期・休止期へと移行させてしまうのです。

DHTによる指令を受けた髪の毛は、太く・長く成長する前に成長をやめてしまうため、髪の1本1本は細く・短いままで退行期・休止期へ移行していき、やがてそのまま抜け落ちてしまいます。
こうした髪の毛が増えてくると、髪全体として薄く・弱々しい印象になってきてしまいます。

これがAGA発症のメカニズムです。

 

ポイント
AGAの原因であるDHTが、髪のヘアサイクルを早めてしまう薄毛になっていきます。

 

 

AGAの治療とは?

AGAの治療で代表的なプロペシアによる治療では、DHTによって乱されたヘアサイクルを正常に戻していきます。
早く抜け落ちるように指令を出しているDHTの発生を防ぎ、正常なヘアサイクルを取り戻していきます。

DHTはもともと体には存在せず、テストステロンという男性ホルモンと5αリダクターゼが結びついて発生するのですが、プロペシアは5αリダクターゼに働きかけ、AGAの原因物質であるDHTの発生を防ぐことでAGAを改善していきます。

AGAの治療ではミノキシジルでの発毛促進も大切ですが、こうした根本的なAGAの原因を治していかなければ、効果的な治療はできないと考えます。

 

ポイント
AGAの治療では、治療薬で原因物質の発生を防いでいきます。

 

ヘアサイクルを戻すのには時間がかかる

AGA治療では上記のような治療を行なっていくのですが、一度乱れたヘアサイクルを正常化させていくのにも時間がかかります。

ヘアサイクルも3年〜6年というスパンをかけて、回っていくので、プロペシアによって正常化させていくにも時間がかかるのです。

こうしたメカニズムを理解していれば、ある程度長期的な視点で治療に臨んでいけるのですが、AGA発生のメカニズムが少し複雑なため正しい認識が持てず、すぐに効果が出ないからと言って治療を途中でやめてしまう人が多いのです。

AGAの治療には、最低でも半年〜1年の視点で効果を図っていくようにしてください。

 

原因②プロペシアしか服用していない

次にAGA治療の効果が出ないという人で多いのが、プロペシアしか服用していないパターンです。
「髪を生やす」という段階までもっていくには、プロペシアだけでは不十分です。
そのことを知らずに「プロペシアを飲んでいるのに、髪が生えてこない」と勘違いしていて、AGAは治らないと思ってしまっている人が多くいます。

 

プロペシアを服用するだけでは髪は生えてこない

先ほどもお話ししましたが、プロペシアの役割は乱れたヘアサイクルを正常に戻していくことです。
これはあくまでAGAの進行を止めるのであって、「髪を生やす」ことには直接的にはつながりません。

これはAGAの治療でよく起こる勘違いなので、是非このことはしっかり頭に入れておいてくださいね!

 

ポイント
プロペシアだけでは髪は生えてきません!

 

 

毛を生やすにはミノキシジル

毛を生やす役割を持っているが、ミノキシジルです。
AGA治療でプロペシアを守りとするなら、ミノキシジルはいわば攻めの役割です。

ミノキシジルには血流促進効果があり、発毛効果が期待できます。
プロペシアにはない作用を持っているので、プロペシアとミノキシジルを併用することによって、効果的なAGA治療ができます。

ミノキシジルを使うことによって初めて「髪が生える」効果まで期待できるので、もし髪を生やしたいという場合には、プロペシアとミノキシジルを併用した治療を行ないましょう。

プロペシアしか使わないのでは、「AGA治療=髪が生える」段階まではいけないので、AGA治療に効果がないと感じてしまう原因となるのです。

 

原因③元どおりのフサフサになると思い込んでいる

AGAの治療では、元どおりの「フサフサになる」状態になるにはなかなか難しいです。
それは、AGAが進行すれば進行しているほど言えることです。

なので、治療によって若い頃のような元のフサフサの髪の毛に戻ると思い込んでいると、AGAの治療を「効果がない」と思ってしまいます。

 

原因④AGAが進行しすぎている、年齢の問題

AGAは早期の段階で治療を始めれば始めるほど、治療効果が高くなる傾向があります。
AGAがかなり進行した状態では、毛母細胞もすでに死滅している場合も考えられるため、治療が難しくなります。

また単に年齢の問題もあります。
AGAの治療は始める年齢が若ければ若いほど、効果が高いという傾向があります。
これは、年齢によってAGAの進行度合が進んでいる可能性もあるのですが、毛母細胞自体の老化も影響しています。

このようにある程度、AGAの進行度合と年齢が高い場合は、AGAの治療効果も弱くなる傾向があるため、「効果がない」と感じてしまう人が多いようです。

 

ポイント
AGAは進行するほどに治療が難しくなります。早めにクリニックで相談しましょう。

 

 

原因⑤そもそもAGAではないかもしれない

薄毛には、AGAが原因のものとそうでないものがあります。
一般的にAGAは男性型脱毛症と呼ばれ、男性ホルモンの影響で薄毛になる症状のことを言います。
しかし、薄毛には円形脱毛症や脂漏性脱毛症、ひこう性脱毛症といった場合も考えられます。
これらはAGAとは発生の仕方が異なるため、AGAの治療では治りません。

医師に適切に診断してもらった上で治療にあたっていれば問題ないのですが、もし個人輸入などで独自の判断の上で薬を服用している場合は、いくら治療しても効果が出ないことも考えられます。
個人輸入による治療はその他にもさまざまなリスクがあるので、AGAの治療をする場合は、必ず医師の診察の元、適切に行うことをおすすめします。

 

原因⑥生活習慣に問題がある

AGAは男性ホルモンが原因であるとお話ししましたが、実はそれだけではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って症状が出ています。

特に睡眠、食事、ストレス、喫煙などの生活習慣は大きく関係していると言われています。

AGA治療の効果がないとする前にこれらの要因をもう一度見直してみましょう。

 

ポイント
髪は体の一部です。他の体の器官のように、健康的な生活でいい影響を与えましょう。
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