「最近抜け毛が多いな・・・」
「排水口になんだかいっぱい髪の毛がたまってるな」
「枕に落ちてる毛が多い気がする」
ある時、ふと気づく抜け毛の量。
妙に多かったりすると、なんだか不安になってきますよね。
抜け毛が多くなると心配になるのが、薄毛です。
でも最初のうちは抜け毛が多くても、
「きっと季節の変わり目だからだろう」
「自分だけはハゲにはならないはずだ」
と、違う理由をつけては不安を打ち消そうとするものです。
でもその不安は放っておくと、さらに膨らんできます。
心の中がモヤモヤして、抜け毛を見る度不安になってしまうものです。
そんな時は、抜け毛をチェックしてみましょう!
抜け毛の状況によって、薄毛症状であるAGAの前兆かはだいたいわかります。
今回は自分でできるAGAチェックと抜け毛の種類についてお話ししていきます!
髪の毛は1日何本抜ける?季節性の抜け毛もある?
髪の毛は1日何本抜ける?
では、一体どのくらいの抜け毛の量なら正常と言えるのでしょうか?
髪の毛が抜ける本数は、1日に50本〜100本だと言われています。
「100本って多くない?」と思ったあなた、安心してください。
人間の髪の毛は、頭皮全体で10万本あると言われています。
10万本中の100本なので、それほどたいした量ではありません。
比率にすると0.1%程度です。
しかも、生えてきている髪もあります。
一方的に抜けているわけではないので薄毛にならないのです。
季節でも抜ける量が違うの?
髪の毛は、季節によっても抜ける本数が変わると言われています。
特に抜け毛が多くなると言われるのが、「秋」です。
夏と思っていた方も多いのでは?
夏は、強い紫外線や汗をかいて頭皮環境が悪化するなど、抜け毛が多くなりそうなイメージですが、結果的にそうしたダメージの影響を受けるのが、秋なのです。
紫外線やエアコンの乾燥による皮脂過剰など、蓄積された髪や毛根へのダメージで秋口に抜け毛が多くなります。
秋は通常の2倍の抜け毛になると言われており、1日200本ほどが抜けることも少なくありません。
また、秋に抜け毛が多くなるのは、冬に向けて動物ならではの毛が生え変わるメカニズムも影響していると言われています。
このように季節によっても抜け毛の量は変化するので、抜け毛が多くなったからと言って一概にAGAや薄毛を心配する必要はありません。
抜ける本数では、AGAかどうかはなかなか計りづらいものだと言えます。
注目すべきは、髪の太さ・長さ!
では、AGAや薄毛ではないかと判断するのにはどうしたらいいのでしょう?
そこで見るべきポイントは抜け毛の「太さ・長さ」です。
AGAは、毛が成長しきる前に抜けてしまうことによって、薄毛となっていきます。
DHTと呼ばれる男性ホルモンが毛の生え変わる周期が乱し、本来成長段階にある毛に指令を出して成長をストップ・抜けさせてしまうのです。
ですので、AGAが原因によって抜ける毛は「細く・短い」毛が多くなります。
太く・長くなる前に抜けてしまった毛です。
抜け毛によってAGAを疑うべきかは毛の「太さ・長さ」を見ましょう。
抜け毛が細く・短い毛が多い場合は要注意です。
AGAはこうした毛が多くなることによって、抜けやすい毛が多くなり、また全体として髪の毛が薄く・弱々しい印象になるのです。
抜け毛の毛根に特徴は?
また、AGAの抜け毛には毛根にも特徴が現れます。
AGAではない正常なヘアサイクルによって抜けた毛は次のような特徴があります。
・毛根部分が膨らんでいる
・上記の部分が白っぽくなっている
一方、AGAの疑いのある抜け毛には次のような特徴があります。
・毛根部分が、細く膨らみを感じない
AGAによって抜けた毛は、髪の毛が成長しきる前に抜けてしまった毛です。
毛根部分も成長しきる前に抜けてしまうので、毛根部分も細い状態なのです。
こうした毛は萎縮毛とも呼ばれいます。
その他の脱毛症
ここまで書いたような抜け毛であれば、AGAの疑いがあるので注意してください。
薄毛を気にするのであれば、なるべく早くAGAクリニックへ相談に行かれることをおすすめします。
しかし、抜け毛の症状にはAGA以外にもあります。
ここからご紹介する症状は、AGAと発生のメカニズムが全く違うので、AGAと同じ治療をしても効果が見込めません。
これらの脱毛症状に関してもなるべく早く医師に相談して、適切な治療をしてください。
円形脱毛症
いわゆる「10円ハゲ」と呼ばれる症状です。
円形脱毛症はある日ごそっと髪の毛が抜けた、とか、気づいたら10円ハゲができていたという場合が多く、AGAとは抜け方が大きく違います。
これまで円形脱毛症はストレスが原因と考えられてきましたが、近年の研究で、直接的な原因はストレスではないことがわかりました。
直接の原因となるのは「免疫系の異常」です。
なにかしらの原因によって免疫機能が異常をきたすと、本来外敵を倒すために働く機能が、正常な部分にも働いてしまって、結果として毛根部分を攻撃してしまいます。
そうして攻撃を受けた箇所が、円形状に損傷し、円形に脱毛して起こります。
軽度のものなら放っておいても自然治癒することがほとんどですが、円形脱毛症は重症化することもあり、重症になるとさらに広範囲に脱毛範囲が広がっていきます。
免疫系という、自分ではコントロールしにくい部分なので、円形脱毛症を発症した場合は、速やかに医師に相談することをおすすめします。
脂漏性脱毛症
こちらは過剰に頭皮環境が悪化し、頭皮が炎症した状態になり、脱毛に至る症状です。
マラセチアと呼ばれるカビの原因菌が増殖し、かゆみやフケを引き起こします。
炎症した頭皮や大量に発生したフケが毛穴を塞ぎ、頭皮環境が悪化し、抜け毛に至ります。
脂っぽく、ベタベタした抜け毛やフケが特徴です。
ひこう性脱毛症
ひこう性脱毛症は、脂漏性脱毛症とは逆に乾燥したフケが特徴の症状です。
明確な原因はわかっていませんが、ホルモンバランスの乱れやアレルギー体質によって起こりうると言われています。
大量に発生したフケが毛穴を塞ぎ、頭皮環境の悪化によって脱毛に至ります。
AGA治療中も抜け毛が増えることがある〜初期脱毛〜
抜け毛に関して最後に、初期脱毛についてお話しします。
AGAの治療を開始した当初に、抜け毛が多くなることがあります。
これは「初期脱毛」と呼ばれる症状で、プロペシアやミノキシジルを使い始めて1ヶ月程度経ったころに起こりうる症状です。
慣れない治療を始めた頃に、抜け毛が急に増えるので、とても不安になる方が多いのですが、この抜け毛は決して悪いものではなく、逆に治療の効果が出てきている証拠です。
先ほどヘアサイクルのお話しをしましたが、初期脱毛はヘアサイクルが正常化している証拠です。
AGAによって休止期に入ってしまった毛が多くなった状態で、正常なヘアサイクルに戻り始め、新しく毛が生えてきた時に、休止期に入った古い毛が追い出されるように抜けるのです。
毛が抜けるのと悲しく思うかもしれませんが、新しく生えてくる毛はそれまでの細く・弱い毛とは違って、太く・長い毛になる可能性がある毛です。
健康な髪が生えてくる前段階としてとらえて、過度に悩まないようにしてくださいね。
だいたい2ヶ月程度で初期脱毛は終わることがほとんどです。
しかし、もしそれ以上に脱毛が多い状態が続く場合は医師に相談してください。
まとめ
今回は抜け毛について見てきました。
AGAの抜け毛は「細く・短い」ものが多いので、比較的わかりやすいです。
AGAが進行している時には、髪の毛のボリュームも少なく感じられると思いますので、合わせて判断材料にしてください。
そして、AGAかもしれないと自分で思ったら、なるべく早く医師の診断を受けることが効果的なAGA治療のポイントです。
自分の判断で間違った対策をしてしまうと全く効果が出ず、症状だけが進行し続けてしまうということが起こり得ます。
最近では、AGA治療も1800円〜始められるクリニックも多くあるので、おこずかいの範囲でもクリニックの適切な治療が受けられると思います。
抜け毛が気になった場合は、気軽にクリニックに相談してみましょう。