AGAの塗り薬を徹底解説!正しい使い方や塗り薬の種類、育毛剤の違いも解説します

育毛剤の画像

AGAの治療や薄毛対策と聞くと、育毛剤のような治療を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

薄毛対策=育毛剤のイメージが浸透しているので、AGA対策を始める時には育毛剤から試してみるという方も多いと思います。
育毛剤は頭皮の塗り薬なので、一般的にAGA対策には塗り薬が使われると思う方も多いのですが、基本的にはAGAの治療には「飲み薬」が使われます。

「飲み薬」と「塗り薬」は役割がそれぞれ違うので、同時に使用していくのが効果的なのですが、その塗り薬も正しい知識の下で選ばなければ、期待するような効果は得られません。

今回はAGAの塗り薬にはどのような役割・効果があるのかを解説し、代表的なAGAの塗り薬をご紹介していきたいと思います。
塗り薬選びに役立つと思いますので、ぜひ参考にしてください!

 

AGAの治療薬には内服薬と外用薬がある

冒頭にもお話ししましたが、AGAの治療薬には2種類あります。
「飲み薬」と「塗り薬」です。
それぞれに役割があるので、正しく理解して、効果的に使い分けましょう。

 

ポイント
「飲み薬」と「塗り薬」を正しく使い分けないと、治療効果がないことも!

 

 

飲み薬の役割は?代表的な治療薬は?

AGAの飲み薬=内服薬は、AGA治療をする時に基本となります。
飲み薬で、AGAの進行を抑制していきます。

AGAの治療では、まずは塗り薬での治療を行う前に、飲み薬でAGAの進行を止める必要があります。
逆に塗り薬だけ使用していると、根本的な解決がされないまま、治療が進められて、効果的な治療ができません。
建物でいうところの、基礎がない状態です。

AGAは、DHTという男性ホルモンの一種が原因で起こります。
DHTが髪が生え変わる「毛周期」を乱して、髪を早く抜けさせてしまうのです。
早く抜けるということは、髪の成長が早い段階でストップしてしまうので、1本1本の髪は細く・短くなり、全体で見ると弱々しくボリュームがない印象になります。
そして、抜け毛の割合が多くなってくるといわゆる「薄毛」や「ハゲ」と言った状態になります。

そのDHTの発生を抑制し、AGAの進行を止めるのが「飲み薬」の役割です。
DHTはテストステロンという男性ホルモンと5αリダクターゼという還元酵素が結びついて、発生します。
AGAの飲み薬は、この片方の5αリダクターゼに作用して、その働きを抑え、DHTを発生しないようにします。

こうして、AGAの原因物質が発生しない状態を作り、AGAの進行を止める役割をします。

 

代表的な薬は?

飲み薬で代表的な治療薬は、プロペシアです。
AGAを調べていて、プロペシアの名前を聞いたことがある人も多いと思います。

プロペシアに含まれるフィナステリドという有効成分が、5αリダクターゼに作用し、DHTの発生を抑制します。

また、近年登場したザガーロも同じ役割を持っています。
ザガーロはデュタステリドという有効成分を主成分とする新薬です。
ザガーロは、プロペシアよりも強力と言われ、プロペシアが効かなかったからザガーロを代わりに使っているという人もいます。

 

ポイント
まずは「飲み薬」でAGAの進行を止める!

 

 

「塗り薬」の役割は?

AGAの治療では「飲み薬」だけでは、皆さんが想像するような「薄毛から髪の毛が生えてくる」状態にはなりません。

プロペシアなどの飲み薬はあくまで「AGAの進行を止める薬」であって、髪の毛を生やす薬ではありません。
ここを誤解している人も多いのですが、髪の毛を生やす状態までもっていくには、今回のテーマである「塗り薬」を併用していかなければ、髪はなかなか生えてきません。

AGAの「塗り薬」=外用薬は、主に「髪の毛を生やす」役割を果たします。
血行促進効果や毛母細胞を刺激し、発毛を促す効果があります。

効果的な薄毛治療をするためには、まずは飲み薬でAGAの原因を解決してから、塗り薬で発毛を促していくのがベストな方法だと言えます。

 

ポイント
AGAの進行を止めたら、「塗り薬」で髪の毛を生やす!

 

市販の育毛剤との違いは?

はクリニックで処方される塗り薬と市販で売られている育毛剤はどのような違いがあるのでしょう?
同じ「塗り薬」のように思えますが、両者には大きな違いがあります。

決定的な違いとしては、「医薬品」であることと「医薬部外品」であることです。
クリニックで処方される治療薬は、「医薬品」と呼ばれ、主に症状の治療を目的とした薬です。

一方、市販で売られている育毛剤のほとんどが「医薬部外品」です。
医薬部外品は、一定の効果効能が認められた有効成分が配合されていますが、目的としては症状の「防止・予防」の意味合いが強いです。

効果が高いのは言うまでもなく「医薬品」の方で、医薬部外品は抜け毛の予防や髪の健康状態を保つという役割が強く、「髪を生やす」という役割は基本的には持っていません。

クリニックで処方される治療薬は「発毛剤」で、市販されている医薬部外品は「育毛剤」と表現できます。

 

ポイント

クリニックの塗り薬=医薬品:治療を目的としている

育毛剤=医薬部外品:予防・防止を目的としている

 

 

AGAの代表的な塗り薬3選

ではここからは、AGAの塗り薬にはどのようなものがあるかを見ていきましょう。
代表的な治療薬をご紹介し、気になるそれぞれの副作用も見ていきます。

 

ミノキシジル

ミノキシジルは、薬の名前ではなく有効成分の名前です。
最近多くのミノキシジルを含む製品がリリースされているので、名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

ミノキシジルは、日本皮膚科学会が発表する男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、最高ランクのAランクに認定されている高い効果が認められた有効成分です。

血流促進効果や毛母細胞を刺激する効果があると言われており、発毛促進効果があると言われています。
プロペシアやザガーロと合わせて使用すると、高い治療効果が期待できます。

有名な「リアップ」もミノキシジルを含む治療薬です。
リアップはよく見ると「医薬品」との記述があります。
育毛剤ではなく、発毛剤としての効果を持っているのです。

近年、リアップの特許が切れたことでミノキシジルを含む製品が市販でも多くリリースされています。
ミノキシジルには高い発毛効果が期待できるので、「AGAを止める」だけではなく「髪の毛を生やしたい」という方は、ミノキシジルを含んだ製品を利用するといいでしょう。

 

副作用は?

薬には基本的には副作用があります。

ミノキシジルを含む治療薬にも当然、副作用はあります。
「塗る薬」の外用薬に関しては、内服薬ほど副作用のリスクは高くないですが、それでも副作用はあるので、考慮しておく必要があります。

ミノキシジルの外用薬で主な副作用は、頭皮のかゆみや湿疹などの皮膚の疾患です。
リアップが行なった調査では、副作用が現れたのは全体の被験者のうち8.8%だったとのことで、そのほとんどが頭皮のかゆみや湿疹などの皮膚のトラブルでした。

ミノキシジルのその他の副作用には、血圧低下のめまいやふらつき、多毛症が挙げられますが、これらは外用薬ではあまり現れない症状です。

 

ポイント
ミノキシジルの外用薬では、皮膚のトラブルの副作用が10人に1人程度出る可能性がある。

 

 

ロゲイン

ロゲインは、ミノキシジルを含む治療薬です。
リアップも同様にミノキシジルを含む治療薬ですが、ロゲインはリアップに比べて価格が安いことが特徴です。

ミノキシジル5%配合のリアップ5Xは7500円前後にあるのに対して、ロゲインは同じくミノキシジル5%配合で5000円程度です。

ほぼ同じ効能を持ちながらも安く処方してもらえるので、ロゲインを取り扱っているクリニックであれば一度相談してみましょう。

ロゲインを扱っている新宿のクリニックは、新宿中央クリニックやユナイテッドクリニック新宿西口院、リブラクリニックです。

副作用に関しては、有効成分がミノキシジルなので、上記で説明した通りです。

 

ポイント
同じミノキシジル5%配合でも、ロゲインはリアップよりも価格が安い!

 

 

アロビックス

アロビックスは塩化カルプロニウムを有効成分に持つ治療薬です。
血流促進作用があり、発毛を促す効果があります。

塩化カルプロニウムは、脱毛症診療ガイドラインでは、効果がそれほど高くない「行なってもよい」とされるC1に位置付けられています。

軽度の薄毛治療には効果はあるかもしれませんが、すでに進行したAGAにはあまり効果は期待できないでしょう。
しかし、その分価格が安いことが特徴です。
1本1500円程度なので、気軽にAGA対策を始めるにはいいでしょう。

新宿では、ユナイテッドクリニック 新宿西口院、リブラクリニック 新宿院、イースト駅前クリニック 新宿院などが処方しています。

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