「AGAの治療をしたい。けど、AGAのサイト見たらよくわからなかった」
「いろんな治療法がありすぎて、どれを選んでいいかわからない!」
「そもそもAGAがよくわからないから、最適な治療方法を選べない」
AGAの治療って複雑ですよね。
そもそもAGAのメカニズムがよくわからない上に、クリニックのサイトを開くといろいろな治療方法が出てきて、もうお手上げ・・・という経験をした方もいるのでは?
現在、AGAの研究が進んで、さまざまな治療方法が確立されています。
さらにAGAクリニックが多く登場し、競争が激化した結果、各クリニックそれぞれの治療法を確立して、治療方法が星の数ほど現れています。
これでは何も知識のない人がお手上げとなるのも無理はないと思います。
しかし、乱立する各クリニックの治療法でもだいたい大きくは分類できます。
ひとつひとつ整理して見ていけば、それぞれの治療法はどれに当たるかがわかります。
そして、これからご紹介する5つの大枠の治療法について知っておけば、AGAの治療法の全体像は見えてきます。
この記事を読んで、AGAの概要を把握していきましょう!
治療方法①治療薬の服用
AGAの治療の基本となるのは、治療薬の服用です。
治療薬でもっとも有名なプロペシアの名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
AGA治療では基本的にはプロペシアを使って、AGAの原因物質であるDHTが生成されるのを防いで、AGAの進行を止めます。
AGAの治療においてまず何よりすべきは、DHTの生成を抑えることです。
AGAが進行していってはいくら育毛剤などで髪を生やす努力をしていても、高い効果は得られません。
まずは根本的なAGAの原因を治療して、そこからミノキシジルなどを含んだ治療薬で髪を生やす努力をしていくのが、AGAの根本的な治療方法です。
内服の治療薬で代表的なものを挙げておきます。
プロペシア
AGAの治療においてもっとも有名な治療薬です。
AGAの原因物質の生成を防ぐ役割があります。
具体的には、原因物質であるDHTはもともと体内にはないのですが、その生成に作用する5αリラクターゼという還元酵素にプロペシアは作用します。
5αリラクターゼの働きを抑え、DHTを発生させなくするのです。
新宿のAGAクリニックでのプロペシアの相場は6000円〜8000円程度となっています。
プロペシアのジェネリック医薬品であるフィナステリドであれば3000円〜6000円が相場となっているので、こちらを利用すると安く治療を進められます。
プロペシアジェネリックの相場:3000円〜6000円
サガーロ
ここ数年プロペシアに代わるのではないかと注目されているのが、ザガーロという新薬です。
ザガーロもプロペシアと同じ役割があって、5αリラクターゼに作用し、AGAの進行を食い止めます。
ザガーロはプロペシアより強力だと言われています。
5αリラクターゼには1型と2型があり、プロペシアは2型のみに作用するのに対して、ザガーロは1型と2型の両方に作用し、広範囲に効果をもたらします。
ザガーロの新宿での相場は8000円〜10000円程度となっています。
価格がプロペシアよりも高いことや、副作用の発現率がプロペシアより高いことから、まだ主流とはなっていません。
治療方法②外用薬を使う
続いて、外用薬です。
外用薬とはつまり「塗る」薬です。
体の外側から作用するので内服より作用の効果は低くなる傾向がありますが、副作用も起こりにくく、症状のある箇所にピンポイントに塗ることができるので、多く取り入れられています。
特にミノキシジルと呼ばれる発毛促進効果のある有効成分は、内服も存在しますが、その内服が国内では正式に治療薬として認可されていないため、外用薬としてのミノキシジルが多く用いられます。
内服薬と一緒にミノキシジルのような発毛促進効果のある外用薬を使うと、効果的なAGA対策ができます。
代表的な外用薬をご紹介していきます。
ミノキシジル
プロペシアの有効成分であるフィナステリドやザガーロの有効成分・デュタステリドと並んで、日本皮膚科学会による脱毛症診療ガイドラインにおいて、最も効果がある「Aランク」と認定された成分がミノキシジルです。
ミノキシジルはフィナステリド やデュタステリドとは違う役割である発毛効果があるので、AGAの現場で多く利用されています。
ミノキシジルを含む治療薬で有名なのが、市販でも売られているリアップです。
その他にもロゲインやフォリックスシリーズも世界的に有名です。
アロビックス
アロビックスは塩化カルプロニウムを有効成分とする外用薬です。
塩化カルプロニウムは脱毛症診療ガイドラインにおいては、C1ランクに認定されています。
C1ランクは「行ってもよい」とされる推奨度で、それほど高い効果が認められているわけではありません。
しかし、アロビックスは比較的安価なので、気軽に始められるAGA治療薬として現場で利用されています。
新宿の相場では1本1500円程度となっています。
治療方法③育毛メソセラピー
AGA治療において、現在注目を集めているのが育毛メソセラピーです。
多くのAGA専門クリニックが育毛メソセラピーに力を入れていて、さまざまな名前で治療法を確立させています。
各クリニックが実施している育毛メソセラピーの代表的なものを一部挙げてみます。
湘南美容クリニック:毛髪再生メソセラピー
新宿メディカルクリニック:ノンニードルメソセラピー
ゴリラクリニック :メソラインヘア注入療法
これらが育毛メソセラピーと言われる治療法で、それぞれ名前が違って一見違う治療法に思えるのですが、やっていることは基本的には一緒です。
育毛メソセラピーは、頭皮に直接、注射器などで有効成分を注入する形で行われます。
注入するのは「成長因子」と呼ばれる、髪に成長の司令を出す成分です。
髪はそれだけでは成長する(細胞分裂)ことができず、成長因子の司令があって初めて成長することができます。
AGAが進んだ毛母細胞ではこの成長因子がなくなっているか、活動が弱くなってしまっています。そこで、外側から成長因子を注入して、髪の成長を促してあげるわけです。
育毛メソセラピーでは、その他にコエンザイムQ10 ・ヒアルロン酸など髪に必要な成分を混ぜて一緒に注入します。
注入する成分は各クリニックで異なり、差となるのはこの成分です。
育毛メソセラピーはプラスαで行う治療ですが、これを行うことにより発毛までの期間が早くなる傾向があります。
早く髪の毛を生やしたいという方には効果的ですので、一度検討してみるといいでしょう。
デメリットとしては他の治療と比べて費用が高額であることです。
1回10000円〜50000円程度するので、決して安くはないので、もし興味がある場合は見積もりを出してもらうといいでしょう。
HARG療法
HARG療法も育毛メソセラピーの一種ですが、以前から方法論が確立されていた先鋭的な治療方法です。
HARG療法は、日本医療毛髪再生研究会という組織に認定を受けたクリニックしか施術することができないので、全国でも施術ができるクリニックが限られています。
HARG療法でも頭皮に成長因子を注入し、止まってしまっていた髪の細胞分裂を活性化することで発毛を促します。
自毛植毛・人工毛植毛
AGAの治療と聞いて思い浮かべるのがこれだという人もいるかもしれません。
植毛は、読んで字のごとく、毛を移植する治療方法です。
植毛には自分の毛を移植する自毛植毛と、ナイロンやポリエステルなどを使って人工的に作られた人工毛植毛があります。
日本で主流となっているのが自毛植毛で、新宿のクリニックではアスク井上クリニックやアイランドタワークリニックなどが自毛植毛を専門的に行っています。
自毛植毛は、他がAGAクリニックとは違い、それ専門でやっているところが多いことも特徴です。
人工毛植毛は日本ではあまり行われていませんが、自毛植毛が効果が見られるまで一定期間かかる自毛植毛に対して、人工毛植毛は即効性があることが特徴です。
費用は数十万円〜100万円以上かかるのが通常で、かなり高額な治療になります。
まとめ
AGAの治療方法の代表的なものを見てきました。
プロペシアなどでAGAの進行を抑制しながら、ミノキシジルで発毛を促すという治療が基本ですが、もっと効果を早く時間したいという方や、プロペシアなどでは効果が見られなかったという方が育毛メソセラピーやHARG療法をプラスαでやるというパターンが多いと思います。
ご自身の髪の状況と照らし合わせて、最適な治療方法を医師と一緒に選択していってください。