昔に比べてボリュームが減ってきた気が。

「最近ボリュームが減ってきた気がする」
「地肌が透けて見えてきた」

というように、髪のボリュームダウンを近頃急に感じてきたという人もいると思います。
これはAGAの可能性が高く、治療を行うことで改善が期待できますが、中にはAGAのように前髪の生え際や頭のてっぺんが局所的に薄くなってきているという症状ではなく、全体的に薄くなってきているという症状の方もいます。

 

こうした症状は女性に多い薄毛の症状で、びまん性脱毛症と言われます。
しかし、男性でもびまん性脱毛症になる場合があるので、AGAの特徴はないにしろ、薄毛になってきている場合はびまん性脱毛症など他の症状を疑う必要があります。

 

AGAの兆候

男性の場合、薄毛を感じてきたらまずAGAを気にした方がいいでしょう。
AGAは早くて20代から症状が現れてくる人もいて、ある調査ではその割合は全体の6%でした。
30代で12%、40代では32%と40代以降で割合が高くなっています。

 

AGAの場合は、次のような症状の現れ方の特徴を持っていますので、「髪が薄くなってきたかも」「髪のボリュームが減ってきた」と感じたらチェックしてみてください。

 

髪の毛の異変

AGAは髪のヘアサイクルが乱れて、髪の毛が太く・長く成長する前に抜けてしまう症状です。
成長しきらない髪というのは、細く・短い髪の毛です。

こうした髪の毛が増えてくると全体的に髪がボリュームが減った印象になります。
ですので、まずは抜ける毛の「太さと長さ」をチェックしてみてください。
細く・短い毛の脱毛が多く見られる場合は、AGAの可能性が高いでしょう。

 

症状の現れ方

AGAで髪が抜けていく箇所は、傾向があります。
それは前頭部と頭頂部です。

AGAの症状が現れ始めるとこの辺りから薄くなっていくことが多いです。
まずは、前髪の生え際と頭のてっぺんの状態を見てみましょう。

特に頭のてっぺん~後頭部にかけては、自分でもなかなか発見しずらい場合がありますので、鏡をうまく使って随時確認してみてください。

 

こうした箇所が薄くなってきている場合はAGAが進行してきている証拠です。

では、なぜ前頭部と頭頂部が薄くなりやすいのかと言うと、AGAの原因となる5αリダクターゼという体内の酵素がこうした箇所に多くあるためです。

 

びまん性脱毛症

女性に多いびまん性脱毛症ですが、男性にも症状が現れることがあります。
びまん性=広範囲に、という意味で、全体的に髪の毛が薄くなっていくことを言います。まさにタイトルにある通り、髪のボリュームが全体的に減ってきた、という症状です。
びまん性脱毛症は女性の薄毛症状に多く、AGAの局所的な現れ方とは正反対にあります。

 

女性の場合は、髪の健康をつかさどるエストロゲンというホルモンが加齢と共に減ってくるのが原因とされていますが、男性のびまん性脱毛症の場合は未だ原因がハッキリわかっていません。

 

しかし、男性の場合はびまん性脱毛症と同時にAGAを発症している可能性が高いため、びまん性脱毛症の傾向が見られる場合もAGAの治療が行われることが多いです。

 

AGAの治療

では、AGAの治療はどういった治療になるのでしょうか?
ほとんどは薬での治療となります。
AGAは男性ホルモンが原因となるので、そのホルモンが体内で生成されるのを防ぐ薬を使用していきます。

 

代表的な薬がプロペシアという薬で、近年ではザガーロという薬も使用されるようになってきました。
どちらもAGAの進行を抑制する効果があり、薄毛になっていくのを食い止めることができます。

AGAの治療は早めに始めるほど効果的と言われていますので、先ほどお話ししたAGAの兆候が見られた場合は、専門クリニックで薬を処方してもらうといいでしょう。
クリニックによっては、3000円台からある程度効果のある投薬治療を始めることができます。
費用について詳しくは、治療薬「プロペシア」や「フィナステリド」(プロペシアのジェネリック)のページをご覧ください。

 

初期の段階では、プロペシアやザガーロでの「進行を食い止める」治療で十分でしょう。
ひとつ注意が必要なのは、こうした治療薬はAGAの進行を食い止める薬であって、「髪の毛を生やす」ための薬ではない点です。

 

すでに症状がある程度進んでおり、髪の毛を増やしたい・生やしたいという場合には、ミノキシジルを含んだ「発毛促進効果」のある治療薬を使用していきましょう。

 

その他の対策法

薄毛の原因はホルモンだけではありません。
髪の毛の成長には、栄養が必要です。

その栄養は血流によって運ばれてくるため、血流が滞ると髪の成長にも影響を及ぼします。またホルモンバランスが乱れることでも影響を受けます。
そうした原因となる以下のような生活習慣を改善していくことでも、薄毛対策になります。

 

食生活の改善

先述した通り、髪の成長には栄養が必要です。
その栄養は食事から摂取されます。

栄養の偏った食事を重ねていくと髪に必要な栄養が不足し、健康的な髪の成長が妨げられます。
髪をつくる成分であるタンパク質は、肉や卵、大豆食品に多く含まれています。
亜鉛は髪をつくる時に必要な成分であり、牡蠣やレバー、卵などに多く含まれます。

またビタミンB群も頭皮環境を正常に保つのに必要な栄養素であるため、こうした食品が不足しないようにバランスよく食事を摂りましょう。

 

睡眠

髪の成長は、寝ている時に起こると言われています。
特に睡眠の質が高い22時~2時の間はゴールデンタイムと呼ばれています。
この時間を意識し、十分な睡眠を取るようにしましょう。

 

ストレス

過度のストレスは血管を収縮させ、血流を滞らせます。
またストレスはホルモンとも関わっているため、過度なストレスを溜めないように心がけましょう。

 

運動・喫煙

運動不足や喫煙は血流を悪化させます。
運動を習慣化し、血流アップを図りましょう。

 

シャンプー

頭皮環境が悪いと、髪の成長が妨げられます。
シャンプーの仕方が悪かったり、頭皮に合わないシャンプーを使用している場合もありますので、頭皮に異変を感じる場合は専門クリニックでシャンプーの相談をするといいでしょう。

 

ボリュームが気になりだしたら専門クリニックへ

近年は薄毛の研究が進み、治療によってある程度改善できる時代になりました。
AGAでは早めの治療が効果的ですので、ボリュームダウンなど薄毛を感じてきたらクリニックに相談しましょう。

 

また髪を生やすことも視野に入れて治療を受けたい場合は、専門クリニックに行く必要があります。
プロペシアが浸透した現在は街の病院でも処方していますが、「生やす」効果のあるミノキシジルを含む治療薬を処方してくれるのはAGAの専門クリニックです。

専門クリニックは治療の選択肢も広いため、効果的な治療が可能です。
「生やしたい」場合は、専門のクリニックに相談するといいでしょう。

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